すずめの戸締り
(C)2022「すずめの戸締り」製作委員会
新海誠監督が描く女子高生と椅子(大学生)のロードムービーってどうなの？
こんにちは、チョコプリンです。
今回レビューする『すずめの戸締り』は、新海誠監督の最新作です。
『君の名は。』のときの違和感と感動のちぐはぐを払拭したくて鑑賞しました！
作品情報
『君の名は。』『天気の子』などの新海誠監督が、“災いの元となる扉”を閉めるために旅をする少女の姿を描いたアニメーション。九州の田舎に暮らす女子高校生が扉を探す不思議な青年と出会い、災いをもたらす扉を閉めるために日本各地の廃虚へおもむく。少女の声をオーディションで選ばれた原菜乃華、災いを招く扉を閉める“閉じ師”の青年の声をアイドルグループ「SixTONES」のメンバーで『ライアー×ライアー』などの松村北斗が担当する。 シネマトゥデイ
◆小説
◆サウンドトラック
データ
製作年 : 2022 映倫区分 : G
製作国 : 日本 上映時間 : 121分 映画.com
あらすじ
九州の静かな町で生活している17歳の岩戸鈴芽は、”扉”を探しているという青年、宗像草太に出会う。草太の後を追って山中の廃虚にたどり着いた鈴芽は、そこにあった古い扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で扉が開き始めるが、それらの扉は向こう側から災いをもたらすのだという。鈴芽は、災いの元となる扉を閉めるために旅立つ。 シネマトゥデイ
登場人物(キャスト)
◇岩戸鈴芽（原菜乃華）…主人公
◇宗像草太（松村北斗）…閉じ師の青年
感想
昔、公開当時に『君の名は。』を観て感じたのが、表現への違和感とストーリーや音楽に対する感動で、すごく良いのにどこか言語化出来ないもやもやがありました…。
その後、Twitterなどで解説を見てこれは監督のこだわりであり性癖みたいなものなのかな〜と落ち着き、
今作ではどう描いてどう描いていないのかが気になり観て見ました。
贅沢かつ、見やすい仕上がり
結果的に、音楽・映像・音響がすごく良くてダイナミックな贅沢空間でした。
導入から本編に入るまでの流れが秀逸で、その後もいちいちタイミングばっちりでハッとします。
監督がこだわったというカメラワークも、臨場感がありすぎてちょっと酔うぐらいでしたし。
※震災描写にトラウマがある方は要注意です。
ストーリーに関しては、監督初案のガールズロードムービーが見れなくて残念だったんですけど、道中主人公と女の子の可愛いやり取りが見れたのでそこは良かったです。
次作に期待。
ただ、
女子高生が出会ったばかりの男性を自宅に招いて手当するか？とか、スナックで手伝うシーンの必要性はあるのかとか、
今作でも微妙に感じたところはありました。
……が、圧倒的に見やすい仕上がりになってます。
あと関係性で言うと、育ての親であるたまきさんと鈴芽について、
複雑なのはわかるけどちょっとおざなりに感じたので、もう少し深く描いて欲しかったですね。自転車のシーンとか素敵なところは素敵でした。
これはディズニーもそうなんですが、異性愛or恋愛感情のパワーが大きいというか、鈴芽が草太さん草太さんなのでそこのバランスが変わっていったら面白いのにな〜と思いました。
友情や家族の情を描いてくれたこと自体は驚いたし嬉しかったです。
その他良い点
・トレンド意識は感じるけどcity popドライブ楽しい
・日本各地を美しく描いている
・よりジブリ度がUP(喋る猫、美味しそうなご飯、草太のビジュアルとキャラ)
・どっぷり恋愛ではなく初恋、草太ジェントル
・ユーモアも合う
まとめ
やっぱり、都合のいい部分や愛情の多様性の面で不満はあるんですが、『君の名は。』よりも違和感なく好きなテイストでした！
ラストも心地よい終わり方でなんだかんだ満足度の高い作品です。
ダイジン怖かわ〜🐱
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満足度
4.5 /5点満点中
